背景
2024/07/31に日銀金融政策決定会合の結果が公表されました。
直前のリーク内容の通り政策金利を0~0.1%から0.25%に利上げすることが決まりました。
さらに国債購入額を月3兆円程度に半減することも決定ということでこれまで市場に供給されてきたお金が一気に半減するということで日銀は相当本気で引き締めにかかりにきたという印象を受けます。
この記事ではこの結果を振り返りつつ今後の戦略についてトレーダー社長の雑感をまとめたいと思います。
為替への影響
今回の日銀金融政策決定会合の結果発表翌日のドル円は1ドル約155円から約150円になりました。3.5%くらい円高になったことになります。直近のFOMCで米国の短期金利が9月利下げされることが濃厚にもなっており、市場のコンセンサスとして今後円高傾向濃厚と見ていることを示唆していると思われます。
株価への影響
今回の日銀金融政策決定会合の結果発表翌日の日経平均株価は約1000円安の38126円になりました。為替同様利上げの株価へのインパクトすごいですね。
そもそもの過熱感があったところに冷水をぶっかけるように利上げした形なのもこの結果につながっているのでしょう。
過去の似た事例
こちらの動画にあるようにこれまでに塾長は2回の株式市場のバブル崩壊を目にしてきました(暗号資産市場も含めたらもっと沢山)。
1999年頃のITバブル崩壊と2007年頃のサブプライムローンに端を発するいわゆるリーマンショックです。そのどちらにおいてもバブル崩壊直前まで日本銀行はゼロ金利政策を取っていたのに相場の過熱感がいよいよというタイミングで利上げを断行しバブル崩壊という流れです。
ITバブルにしろリーマンショックにしろグローバルな話しなので全くもって日銀がバブル崩壊を引き起こしたわけじゃないし、更にはそれらの利上げの是非について特に塾長自身は何か意見があるわけではありません。
ただ、結果を見るとそのようにわざと狙ってやってるんじゃないかってくらいバブル崩壊の直前に利上げが行われています。
とはいえ今の状況だけだとただただ行き過ぎたマーケットが揺り戻して下げてるだけでブラック・スワンになるには火力不足を塾長は感じています。
リーマンショックの時を鑑みるにいわゆる信用収縮が起こるかどうかが肝だと考えていて、リーマンショックの時はまさにマネー・ショートでも描かれたサブプライムローンとそれを混ぜ込んだスキャム金融商品の火力が凄かったんですよね。しかも信用収縮するかどうかを左右する銀行もそういうスキャムに絡んでるからこその凄い火力なわけで。
今回はそういう火力ソースがあるのかどうか塾長はわかりません
ただ、リーマンショックの時は塾長視点では相場がおかしくなってからある日突然サブプライムローンてものが世の中にはありまして〜って感じで出てきたので此度も塾長が知らないだけでこれからそういう話が出てくるのかもしれませんね。
仮にそういう火力ソースがあったとしても、FRBが力技で火消しに成功するかもしれないとも考えてます。
これらを踏まえた今後のトレーダー社長の投資戦略
今回の日銀による利上げに至るまでにキャリートレードにより散々円が売られドルが買われてドル円為替レートは円安にいきました。
リーマンショックで塾長はFXで円キャリートレードにより全財産失ったので当時と似てる今の局面では外貨をロングはできるだけ避けたいです。これはFXの話しだけではなく、外国通貨建ての外国株や債権等も避けたいということを意味しています。それらの商品をロングするにしてもなんらかヘッジは入れておきたいですね。
日本株や外国株もなかなか買いづらく、買うにしてもすでになんらかの要因で過度に売り叩かれてしまった財務健全な高配当低位株ぐらいかなと考えてます(塾長が好きなやつです)。バブル崩壊となったらなかなか騰がらないですが、配当そこそこ貰えればゆっくり待てばいいし押し目を拾って買い単価を下げていくこともできます。
昨今の金やビットコインの値段も金融緩和により余ったお金が大量に流れ込んだ結果かくも高騰したと考えており、バブル崩壊となったら金やビットコインも大きく値が下がると考えています。
これらを鑑みるとやはり証券コード: 2621 iシェアーズ長期米国債ETF (為替ヘッジ有)にどうしてもいきついてしまいます。下記動画の通り塾長はこれで大きくポジション取っているのでポジショントーク要素も多分に含まれていますと思います。
今後2621が押したら最後の買い場と思って積極的に 買い増そうと思います(※1。
あるいは証券コード2842や2870のようなiFreeETF NASDAQ100のインバースも面白そうと考えてます。ただこれらインバース系のETFはプライスが行ったり来たりするだけで減価していくので長期で持つのは適しておらず扱いがとても難しいので悩ましいところです。
色々と書きましたが、いずれにせよ
「人の行く裏に道あり花の山」
相場が過熱してる時は悲観的に、相場が冷え込んでるときは楽観的にいきたいですね🤌🌸
※1 特定の銘柄を勧めるものではありません。エントリーする際はご自身でよくよく吟味し自己責任にて判断をお願いいたします。